2008年2月3日日曜日

HDDを省いたノートPC型保守サービス専用端末「PCパラフィールド」の発売

HDDを省いたノートPC型保守サービス専用端末「PCパラフィールド」の発売

〜ROMにOSや業務ソフトを保存、劣悪な無線環境下でも作業が可能〜

NECとNECテレネットワークス株式会社(以下 NECテレネットワークス)(注)は持出し時のセキュリティ機能を強化したノートPC型保守サービス専用端末「PCパラフィールド」の販売活動を開始いたしました。
PCパラフィールドはNECテレネットワークスが開発したものであり、ハードディスクドライブ(HDD)に代わりフラッシュメモリROM(Read Only Memory:読み出し専用記憶装置)にOSや業務用アプリケーションソフトなどを保存することで持出し時のセキュリティ機能を強化したノートパソコン型 (B5サイズ)の保守サービス専用端末であります。
本製品はHDDがないため顧客情報などの高リスク情報を保存できないことに加えて、フラッシュメモリROMに保存しているソフトを動作させることにより無線でサーバと接続しなくても保守や工事などの様々なフィールドワークで活用できることを大きな特長としております。

保守や工事などのフィールドワークにおいては、(1)作業に必須のノートパソコンを移動時に置き忘れたり、車上荒しなどによって盗まれる、(2)客先のシステムにノートパソコンを接続した際にコンピュータウィルスに感染したり、感染に気づかないまま別の顧客のシステムにウィルスを持ち込む等のセキュリティ上のリスクが伴います。このような課題に対するソリューション(解決策)としてシンクライアント端末の活用がありますが、一般業務用途のシンクライアント端末は作業の際にネットワークを介してサーバと接続する必要があり、電波の届きづらい場所などで作業をすることの多いフィールドワークにおいては実用的ではありませんでした。
PCパラフィールドはこのような課題に応えるものであり、NECおよびNECテレネットワークスでは本端末を自らのフィールドワークに用いて実践してまいりました。このたびの市場投入はそれらの活用実績に基づくものであり、セキュリティと作業効率を両立させた持出し専用端末として製品化したものであります。

PCパラフィールドの販売値段は44万8千円(標準価格)であります。
NECとNECテレネットワークの直接販売に加え間接販売も推進し、第一弾としてOA機器レンタル最大手であるオリックス・レンテック株式会社の取り扱い(レンタル価格:3年契約で月額9千円を予定)が決まっております。

出荷目標としては、今後2年間でNECおよびNECテレネットワークスの直接販売ならびに間接販売で合計1万2千台を目指しております。

本製品の主な特長は次の通りです。
1. 情報漏えいの防止
PCパラフィールドは、フラッシュメモリROMに保存されているソフトをRAM(Random Access Memory)上に展開して動作する。ソフトの処理結果もRAMに一時保存する。RAM内のデータは電源を切ると失われるので、作業が終了してPCパラフィールドの電源を落とすと自動的にデータが同端末から消失する。このため、端末の盗難や置き忘れによる情報漏えいを防ぐことができる。
データの保存は、認証機能付きUSBメモリへの移行や、無線通信などによるサーバへの送信で対応する。

2. ネットワーク未接続でも作業が可能
サーバで処理をした結果をシンクライアント端末に転送するなどのセンター集中処理方式に対して、フラッシュメモリROMのソフトを動かすことでネットワークに接続していなくても端末を動作させることができる。
このため、地下室など無線が届きづらい環境でも作業を行うことが可能である。

3. 強固なコンピュータウィルス対策
フラッシュメモリROMにOSを保存しているため、ウィルスによってOSが書き換えられることがない。万一、作業中にネットワークを介してウィルスに感染しても、電源を切ることで汚染されたソフトが消失するので、次の顧客にウィルスを持ち込むことがない。

http://www.nec.co.jp/press/ja/0511/3003.html
株式会社テレジャパン
http://www.telejapan.com/

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