2007年6月18日月曜日

相次ぐシンクライアント大量導入

相次ぐシンクライアント大量導入
パソコンの普及から十数年,ようやく企業が業務に最適な端末を真剣に考え始めた。ここに来て,ソフトの配布・更新,セキュリティ対策,移設や置き換えなどを考慮し,あえてパソコンではなくシンクライアントを導入する企業が急速に増えている。
 大和証券は、現在全社で利用している約1万3000台のクライアント・
パソコンのうち1万台を撤廃。シンクライアント導入に踏み切る
まず2006年10月に、システム企画部に約140台を導入。07年9月までに本部にある
1900台弱のパソコンのうち、1400台弱を順次、NECのシンクライアントに置き換
えていく。

●大和証券は全社1万台のシンクライアント導入に踏み切る

 同社の鈴木孝一執行役員は、シンクライアント導入を決断した理由に
ついてこう語る。

 「これまでは、個人がデータを持ちさまざまな処理を実行することが、
企業の生産性向上に寄与するという考えでパソコンの導入を進めてきた。
だがそろそろ、センター集中型に戻る時期に来ているのではないか。シンクライ
アントを集中管理することで、データをセンター側に保存できるだけでなく、現
在使っているOSやアプリケーションを正確に把握できるようになる」。

 今回のシンクライアント導入コストは、端末1台当たりに換算すると
日経コンピュータの推定で20万円前後と、通常のパソコンの2倍近くになる。

 それでも鈴木執行役員は意に介さない。「企業の情報端末には、
災害時の業務継続の実現やセキュリティの確保が求められる。単純なハードの導
入コストだけで判断すれば高いように見えるが、パソコンの運用にかかっていた
コストがなくなるのだから、むしろクライアントにかかるTCO(所有総コスト)
は下がる」(同氏)。

 同社は、05年から現在あるシンクライアントの実現方式を比較して検討を
重ねた。最終的に、仮想化技術を使ってサーバー上で仮想的なパソコン環境を構
築する「仮想パソコン」方式を選択した。

 大和証券では、「05年10月にはシステム企画部に試験的に導入。
そこで通常のパソコンと並行稼働させて、業務要件を満たせるか検証し、十分実
用に耐えると判断した」(鈴木執行役員)という。

 大和証券は、本社への導入によりシンクライアント導入のノウハウを蓄積。
2009年までに全国120の支店への展開を終える予定だ。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070608/274219/?ST=management

株式会社ROMクライアント 
http://rom-client.com

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